衝撃的な経験

地球2周したパンゲアのオーナーが、海外で感じたことなどを書く企画の第5弾です。

実は、飲食店をやりたいと思ったきっかけの一つになった経験です。

20数年前、イスラエル、パレスチナに行った時のことです。
今も紛争が起きていますが、当時、イスラエルとパレスチナの対立が深まった第2次インディファーダと言われる時期。
石を投げるデモから、自爆攻撃や銃撃、イスラエル軍の報復へと広がり、多くの市民が犠牲になっていました。
訪れた小学校で、自分たちは子供たちに向けて、平和のメッセージの歌やダンスを披露しました。
そして、子供たちの演劇を観て衝撃を受けました。
「友達が撃たれて殺された」「雑草のように扱われた」「僕たちは負けない」「何度でも立ち上がるんだ」
そういった内容でした。現実を訴えた迫真の劇でした。
実際に、「昨日、ここで銃撃があった」「先週、友達が殺された」そんな話も聞きました。
涙が止まりませんでした。
自分たちの歌やダンスがチープすぎて情けなくなりました。

そんな帰り、レストランで楽しそうに食事をしている人たちを見かけました。
当たり前かもしれないけど、こんな紛争地域でも、食事で笑顔になっている。
みんなで食べるごはんは美味しい、幸せなひとときなんだ、と。
将来、飲食店をやるのも悪くないな。
そんなことを思ったのでした。

パンゲアで国際平和への貢献は難しいかもしれませんが、幸せなひとときを作る努力はしていきたいと思います。

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